子供が寝ないからと言って夜食は必要ない?

睡眠不足は授業中の居眠りとなってあらわれる。授業中に居眠りをする子は小学校四年生で二四%もいる。五年生で二五%、六年生になると二七%と、すこしずつ多くなっている。このデータからも、睡眠時間を切りつめた無理な生活をしていることがわかる。この年齢に必要な成長ホルモンが大量に出るような十分な長さと深さをそなえた睡眠がとれていない。バランスのとれた心身の発達がかなり危うい状態にあることが、ここからもみとめられる。もうすこし早寝早起きにし、睡眠時間もいまより一時間多くすることを目標にして、生活スタイルを考え直さなければならない。たとえば、小学生が見るようなテレビ番組は、八時までに終わることになっているので、八時から就眠ステップにとりかかって、九時には眠れるようにしなければいけない。おもしろいテレビ番組を九時まで見て、それから風呂に入ったりすると、床に就く時間は一〇時を過ぎてしまうことになる。低学年生がテレビを見るのは八時までにしたい。

 

 

つぎに、夜食の問題がある。夜型になるとどうしても夜食をとることが多くなる。食品の消化は遅く、時間がかかる。パンやうどんなどデンプン質のものは一?二時間で消化されるが、タンパク質や脂肪の多い食品は四時間くらいたってようやく消化される。夜遅く間食をしたために、翌朝、胸焼けがする子が出てきている。逆流性食道炎といって、食べ物が胃の中に入ったまま寝ると、上に上がってくるので、胃の入日のところが炎症をおこしてしまうのである。すこし前までは飲みすぎや夜型生活を反省する成人の話題であったが、最近になって子どもたちにも見られるようになってきた。炎症のおこりやすさには体質が関係していると考えられているが、不摂生の指標と考えていいだろう。

 

 

もう一つの問題は、昔は子どもに食べさせなかったものを、いまは平気で食べさせてしまうことである。チョコレートを食べたり、コーヒーやココア、コーラ系の清涼飲料を飲む。これらはカフェインを含むので、午後三時以降に飲んだり食べたりすると、寝つきが悪くなる。いっしょうけんめい勉強したために興奮して寝つけないと思うことが多いようだが、そうではない。覚醒作用のある飲み物や食べ物を夜食でとると、夜の勉強ははかどるけれども、睡眠がだめになる。さらに、翌朝は胃がもたれて、朝食が食べられない。覚醒作用のない食品でも、消化を考えると少なくとも寝る二時間前に食べることにしたい。夕食をしっかり食べていれば、とくに夜食は必要ない。