枕はどれくらいの高さがちょうど良い?

枕が高すぎると首がきゅうくつになり、枕が低すぎると顔が真上を向き頸椎に負担がかかりすぎることになる。さらに枕なしではあごが上がってしまい、頸椎への負担はいっそうひどくなる。したがって、自分にあった枕を選ぶことはひじょうに大切である。横向きになると、一肩幅が入ってくるので、仰向けのばあいよりも高くなる。それに対応できるよう、長い枕もつくられている。たためば高くなり、崩と平らになるような、形を変えやすい枕が使われるようになっている。そういう枕でなくても、人は寝ている最中に枕を縦にしたり横にしたりして、けっこう器用に仰向けや横向きに合わせて寝ているのである。いびきをかく人は横向きで寝る必要がある。仰向けに寝ると、舌根が後退し、のどが詰まって呼吸が苦しくなり、しばしば睡眠が中断することがある。妊産婦もあまり仰向けにすると、おなかが胸のほうを圧迫してくるので、横向きに寝るがいい。横向きに寝たときの枕は、背骨の線が頭までスーッと伸びるような形に頭を支えてやるのが基本である。ところが、この枕の選び方がいまほとんどできていないのが実状である。枕を選びそこなったための、一肩こりや頭痛がひじょうに増えているので、いい睡眠を確保するためにも枕の役割は重大である。パジャマと下着パジャマは保温と通気がいいことが必要条件である。保温と通気の両方を満足させるからいいだろうということで、スポーツウエアをパジャマがわりにする人が多い。しかし、運動してもかんたんに破れないようにつくられたウエアが、寝るときに楽に着るものとはちがうことははっきりしている。外気と直接接する条件ではないので、やはりふとんの中で着るには厚すぎるのである。とくに入院中の患者さんや寝ていることの多い病気がちの人は、三三度のふとん環境で快適なパジャマと、ふとんの外でのパジャマでは性質が違うはずである。外へ出ても平気なパジャマは厚い。ふとんの外に出たら何か羽織るのがいいぐらいというのが、本来ふとんの中でちょうどいいパジャマである。

 

寒いと交感神経が興奮する

寒いと交感神経が興奮して、覚醒水準が上がる方向にいく。寝つきやすいのはすこし暖かいぐらいがちょうどいいといわれている。寒いと血管が縮まってしまうから、体の中の熱を外に放散しようにもできないが、体の表面が暖かくなると血管をひろげてどんどん熱を外に回しやすい。つまり、すこし厚着のほうが寝やすい。しかし、寝床内気象をよくして、湿度もこもらないようにしようとすれば、あまり厚めのものをじかに着て寝ないほうがいい。やはり軽くて、通気性もいいものというのが基本である。下着をつけて寝るのがいいのか、それともつけずに寝るのがいいのだろうか。個人差、地域差、国民差がひじょうに大きくて、いちがいにはいえないが、パジャマの下には下着は着ないようにできている。せいぜいショーツていどで、ブラジャーやガードルなど体をしめつける整容下着は睡眠をゆがめることが指摘されている。パジャマの材質も考えなくてはならない。麻や綿を入れて吸湿性をよくしたパジャマでは、洗っていくうちにごりごりしてきて肌にあたるようになるので、やわらかいものを下に着たくなってきてしまう。体に直接あたって気持ちのいい材質のものがいい。